旅の記録(小説調)②【オークランド】

3人での旅が始まる1日前。

ツバサとミケーラが東京で合流の日。私は翌日にオークランドにて合流のつもりだったので、離陸前に絶対連絡してね、とだけ伝えていた。しかし連絡がない。しかも、ツバサがターミナルを間違えたか何かの連絡から途絶えていた。ニュージーランドはもう夜。不安になりながらも、明日から始まる旅が待ちきれずアドレナリンが出る私。夜な夜なジェルネイルをして気分は高揚。夜中の3時頃に布団に入った。


翌日、私がクライストチャーチから飛び立つ時、クライストチャーチは強風で飛行機の中私は一人怯えていた。機内アナウンスで機長が『ごめん、思ってたより天候悪くてこの先ずっと揺れるし到着時刻遅れる』と私の恐怖心を煽る報告。「やだ、このまま死にたくない。これから二人と楽しい思いで作るんだ!機長しっかりして!」と極端な私は心の中で呟く。その思いが通じたのか(?)到着時刻は過ぎているものの安全に着陸することができた。グッジョブ、機長。

さあ!ここから二人とようやく合流だ!!

と出口を探すも、どこにも見当たらない。ウロウロしていると係のお姉さんが話しかけてくれた。

『どうしたん?手伝おか?』

「あのさ、、私ただここからでたいねん(笑)」

『乗り継ぎじゃないんやな?ドアか?そこや』

お姉さんが指さすほうは私のすぐ右横。ドアがある。灯台下暗しとはこのこと。

自動ドアを出て、外への扉を探す。ない。

『…く!もく!!』

「???」私を呼ぶ声が聞こえる。

いた。目の前に友だち。灯台下暗しとはこのこと。(2回目)


久しぶりに会うふたりだが、久しぶりには感じなくて、なんやったらここが海外とかそんな感覚もない。これまでも一緒にニュージーランドで住んでたかのように旅はぬるっと始まったのだった。


3人での1日目の予定は、

➀オークランド博物館でハカのショーを見に行くこと

②友だちお勧めの中華料理店で夕飯をとること

③夜にフェリーで向かいの島へ行き夜景を堪能すること

だった。


ハカのショーは別料金だけあって迫力満点、マオリの歴史やダンスの意味なども知ることができた。博物館を見終わった後、夕飯まで時間があったのでマウントイーデンというちょっとした山を登ることに。その日のオークランドは雨は降っていないものの、曇りで風が強かった。山頂はもっと強い風が吹いていて、飛ばされずに歩くのがやっと。しかし山頂からの景色は綺麗で、登った甲斐があった。

そこから中華料理店までさらに歩き、お腹も空いたところでご飯を食べたので余計においしく感じた、久々のアジア料理…。

夜は冷えるので夕飯後はホテルに帰って防寒出かけた。因みに天気は雨。

それでも私たちはゆく。

フェリーに乗るまで、チケット売り場が見つけられなくて何十分彷徨ったか分からない。

ふと後ろを見るとあった。灯台下暗し(3回目)

フェリーに乗り込む。大粒の雨粒がついたガラス越しに光るオークランドの夜景。

到着し、フェリーから降りるが嵐の中過ごす場所もない。フェリー乗り場で帰りの便が来るまで待つことに。

びしょ濡れでホテルに帰ったのもいい思い出。


1日目を終えたのであった。


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